
最近は1万円以下のワイヤレスイヤホンの進化が凄まじく、めちゃくちゃ実用的なものが増えてきた。そんななか、Ankerが約6000円のエントリークラスのワイヤレスイヤホン「Soundcore P31i」を発売した。
AnkerのイヤホンはSoundcore Liberty5しか持っていない為、Ankerのエントリークラスの実力を知りたかった。だから、Soundcore P31iはどのくらい実用的に使えるかをレビューしていく。
ということで、「Anker Soundcore P31i」のレビューをしていくからワイヤレスイヤホン選びの参考にしてほしい。
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【結論】音質にこだわりが無ければかなりあり

正直俺はAnkerのイヤホンはそこまで買ってない。なぜかというと、音質に癖があり好きではないから。ただ、P31iはなかなかいいやん!と思える完成度になっていた。
この値段帯のワイヤレスイヤホンを買う人は、作業用かイヤホンにこだわりがない人。そういったことを考えれば、しっかり重要な機能を抑えれていて各機能もそれなりの性能があるP31iはなかなかいいイヤホンだと感じた。
ただ、音質は良くも悪くも普通。だから、音質に少しでもこだわりがある人にはあまりお勧めはできない。とはいえ、この値段で普通の音質を実現し、このレベルの機能を搭載して約6000円は素晴らしいと思う。
Anker Soundcore P31iの詳細スペック

| 製品名 | Anker Soundcore P31i | Anker Soundcore P30i |
| ドライバー | 11mm ダイナミック | 10mm ダイナミック |
| Bluetooth | 6.1 | 5.4 |
| コーデック | SBC/AAC | SBC/AAC |
| 再生時間(ANC:OFF時) | 本体10時間 ケース込み50時間 | 本体10時間 ケース込み45時間 |
| 再生時間(ANC:ON時) | 本体8時間 ケース込み40時間 | 本体7時間 ケース込み30時間 |
| 重量 | 本体:約4.4g ケース込み:約58.6g | 本体:約4.3g ケース込み:約52.8g |
| 充電方法 | USB Type-C | USB Type-C |
| 短時間充電 | 〇 10分:3.5H使用可能 | ✕ |
| ノイズキャンセリング | 〇 | 〇 |
| 外音取り込み | 〇 | 〇 |
| 防水 | IP55 | IP54 |
| 装着検出機能 | ✕ | × |
| マルチポイント | 〇 | 〇 |
| 低遅延モード | 〇 | 〇 |
| 通常価格(税込み) | 5990円 | 5990円 |
Ankerの公式のXや、他のレビュワーはSoundcore Life P2 Miniの後継機と言ってはいるんだけど、スペックや値段を見るとどう見てもP30iの後継機に見えるから、P30iとの比較表を載せてみた。
基本的なスペックは上がっている。例えばドライバー。P30iのドライバーが10mmのダイナミックドライバーに対し、P31iは11mmのダイナミックドライバーになった。ダイナミックドライバーが大きくなれば、迫力が増すと思ってほしい。
そのほかの機能は「Bluetoothバージョン・再生時間・短時間充電・防水」このあたりは進化している。ただ、俺が前作のP30iを所有していないから比較できない。
ちなみにLife P2 Miniはノイズキャンセリングや外音取り込みもついていないから、あまり比較対象にならない。
【デザイン】可もなく不可もなく
イヤホン本体はスティックタイプ

イヤホン本体はスティックタイプになっていて、デザインもシンプル。スティック部分にSoundcoreのロゴが印字されているだけ。おしゃれさはそこまでないけど、ダサくもない。装着していても目立たないから万人受けしそう。
ケースは樹脂感強め

ケースのデザインはエントリークラスにありがちな樹脂感つよめの質感になっている。この感じのケースは指紋が目立ったり、すぐ傷がつくからあまり好きではないが、エントリークラスだから仕方が無い。

右側にEarfunのエントリークラスのAir Pro 4iのケースを並べてみたんだけど、8月に買ってそこまでハードに使っていないのにここまで傷というかテカリが出てきた。同じような質感だから、同じような現象になると思う。
【音質】エントリークラスによくあるドンシャリサウンド

音質はエントリークラスにあるあるのドンシャリ。低音の迫力はあるけど、無理に広げたようなボワツキのある低音。そして、その低音に負けないように、高音も強い。だから、曲によっては突き刺さる感覚がある。
この辺はエントリークラスだから仕方が無いが、Ankerは上位モデルでもこのチューニングをしているからあまり好きになれない。
とはいえ思ったほど音質自体は悪くなくて、普通といった感じ。普通ではあるけどこれは重要で、癖がない証拠。Ankerの上位モデルのLiberty5はかなり低音がボワついたような印象があって、癖があった。もちろんそっちの方が迫力があって好きな人はいると思うけど、曲によって合わないものが顕著になるから俺の好みではない。
P31iも曲によっては合わないものあるが、Liberty5ほどではない。
ただ音質は本当に好みだしドンシャリが好きな人はいるから、そういった人からすればAnkerのサウンドは好きなのかも。
【ノイズキャンセリング】優秀

ノイズキャンセリングは値段を考えれば、かなり優秀。低音はそこそこ遮音してくれる。高音は少し貫通いしてくるが、音楽を聴いていれば聞こえるか聞こえないかのギリギリくらいまで分からなくなる。
通勤時電車で使ったが、音楽は十分楽しめる。電車の走行音は少し聞こえてくるのと、アナウンスの音は何を言ってるかは聞き取れないが、何かを話しているなくらいは聞こえる。この値段でこのレベルのノイズキャンセリングが搭載していれば十分。
ノイズキャンセリングはアプリから調節できる

- 自動でモード切り替え
- 手動でモード切り替え
- シーンから選択
Soundcoreアプリで上記3つから選択可能。ノイズキャンセリングが強いと怖いという人はこのアプリから弱くできるし、シーンに合わせたいとか自動で切り替えてほしいという要望もかなえてくれる。
この値段でここまで調節可能なのはありがたい。
AirPods Pro3なんかは全然ノイズキャンセリングの強さを調節できない。適応型オーディオとかあるけど、何とも言えない。だから、Ankerは結構頑張ってる。
【外音取り込み】ノイズは少しあるがそれなりに優秀
外音取り込みは少しホワイトノイズのサーという音がある。ただ、目立つほどのものではない。だから値段の割にかなり実用的だと思った。しかも、自分の声が籠らない。1万円代のイヤホンでも自分の発した声が籠ることがあるがこれは無い。
完璧とは言えないが、しっかり実用的な性能はある。機能面はさすがAnkerといったところ。
【マイク品質】値段相応
EarfunのエントリークラスであるAir Pro 4iと同じAnkerの上位モデルLiberty5と比較してみた。値段はP31i<Air Pro 4i<Liberty5という順。
マイクの音質は、Liberty5<Air Pro 4i<P31iといった感じ。ということは値段相応だと思う。ただ通話で使ってみたが、聞き取りづらいということは無いと通話相手は言っていたため十分だと思う。
残念な点

この値段でこの完成度ならそこまで不満は無いなとと思ったから、強いてあげるならという感じで残念な点を挙げていく。
接続が不安定
iPhoneにAACで接続しているが、電車でちょくちょく接続が不安定になる。もちろん人混みだから仕方は無いが、俺が所有しているイヤホンをAACで接続したときはここまでではなかった。
アップデートで治るかもしれないが、ここは注意が必要。
装着検出機能が無い
装着検出機能が無いのは少し不便だなと思う。装着検出機能があると、耳から外せば音楽が勝手に止まるし動画も勝手に止まる。だから急に話しかけられたりしたときに便利なんだけど、その機能が無いから、手動で音楽や動画などのコンテンツを止める必要がる。
ただこの値段なら非搭載でも仕方が無いなとも思う。
こんな人におすすめ

- 格安で機能性を重視している人
- 音質にこだわりが無い人
- 格安で安心できるメーカーが良い人
上記当てはまる人は買っても失敗しないと思う。
5990円でこのレベルの機能性は結構頑張ってるなと思った。Ankerのイヤホンは機能性は素晴らしいと再認識できた。
今なら20%OFFの4792円で購入可能。この値段ならめちゃくちゃコスパ良いなと思うから、購入検討してる人はチェックしてみてほしい。
Anker Soundcore P31i 購入リンク
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