
2026年と言えば最近まで盛り上がっていたW杯。つい最近まで行われてたけど、ここにきてFIFAとUEFA等の団体が揉め始めた。どう揉めたかというと、UEFAがヨーロッパの代表チームはFIFAの大会に出場しないと表明した。これの何がやばいのかは言わなくても分かると思うけど、このままいけば次のワールドカップにスペイン、イングランド、フランス、ドイツ等がワールドカップで見られなくなるかもしれない。サッカーといえばヨーロッパのスポーツだから、本家本元が出ないのはヤバい。
ということで、なぜUEFAがFIFAの大会をボイコットする表明を出したかを解説していくから、サッカー好きやサッカーに詳しくない人も是非この記事で詳しくなってほしい。
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そもそも何が起きたのか?

まずなぜつい最近までワールドカップが行われていたのに、急にこのような揉め事が起きたのかを理解するには、そもそも何が起きたのかを把握しないといけない。
FIFAが新しい子会社を作ろうとしている
FIFAは「FIFA Forward Enterprise」略して「FFE」という新しい子会社を作ろうとしている。この会社は、ワールドカップをはじめとするFIFA主要大会の商業事業やイベント運営を行う予定の会社。
簡単に言えば「ワールドカップを使ってお金を稼ぐ仕事を、新しい会社にまとめる」ということ。
例えば下記のような仕事をすることになる
- テレビの放映権を販売する
- スポンサーを集める
- チケットを販売する
- 大会関連の商品やサービスを展開する
- ワールドカップなどのイベントを運営する
FIFAは上記を行う新会社を約200億ドル、日本円でやく3兆円の価値がある会社として扱う。そして、最大20%の株式を民間投資家に売り、最大42億ドル、日本円で6000億~7000億円を集める計画を立てている。
これの何がヤバいのか?
そういったことは普通の会社でもやっているが、それの何がヤバいのか?
簡単に例えると、町のみんなで長年続けてきた、大人気の祭りがあるとする。その祭りを管理している人が突然「祭りの運営会社を作る。会社の株を投資家に売って、お金を集めます」と言い出したようなもの。
確かに祭りの為に投資家が大金を出してくれるなら規模やスケールアップができてめっちゃいいように感じると思う。ただ、投資家は慈善事業で行ってるわけではない。だから、当然祭りに投資したお金以上の利益を求めるようになる。
その結果
- 入場料が発生する
- 開催日日数が増える
- 広告だらけになる
- お客さんよりスポンサーが優先される
- 利益の出ない催しが廃止される
みたいなことがおきる。今まで無料で楽しめた祭りに参加するだけでお金を取られて、いつも見れていた場所から花火を見ようとすると、スポンサー席になっていて、人気はあるけどお金にならない行事が廃止される。
みたいなことになったらめちゃくちゃ嫌やと思う。今回のFIFAの計画も、これと似ている。だから揉めている。
FIFAはなぜ株式を売りたいのか?

FIFAがなぜそこまでして株式を売りたいのかというと、集めたお金で世界中のサッカー発展に使うため。FIFAには現在211の国・地域が加盟している。ただ、すべての国が日本のように、グラウンド・スタジアム・指導者・育成環境などを持っているわけではない。
そこでFIFAは、株式売却によって集めたお金を次のような用途に使うと説明している。
- グラウンドやスタジアムの設備
- 子供たちの育成
- 女子サッカーの発展
- 各国の国内リーグ支援
- サッカー協会の運営支援
上記に加えてさらにFIFAは、加盟する各協会に最大2000万ドル、日本円で約30億円をていきょうする案もだしている。
上記を見てると全然悪い計画には見えない。ただ問題はそこではなくて、お金の作り方が悪い。
UEFAはなぜ怒ってるのか?

UEFAの主張を簡単に言うと「ワールドカップはFIFAだけの所有物ではない。勝手に投資家に売るな」ということ。
ワールドカップを運営しているのはFIFAだけど、ワールドカップの価値を作り出したのはFIFAだけではない。実際に戦う選手・代表チーム・各国のサッカー協会や世界中のサポーターが作り出したといっても過言ではない。
そんなみんなで切磋琢磨してきたワールドカップを勝手に売って金に使用としたらそりゃ怒るよね。
日本人に若りやすく言えば、あんなにたくさん払っている税金で好き勝手政府が行っていたらムカつくと思う。それと似たような感覚。
株式を20%売るだけなら問題ないのでは?
FIFAは新会社の株式を全部売るわけではない。民間投資家に売るのは最大20%で、残りの株式はFIFAが持つ。だからFIFAは、「大会の決定権はこれまで通りFIFAが持つ」と説明している。
たしかに、投資家がワールドカップのルールを直接決めれるわけではない。ただ、数千億円を出資する投資家が、何の見返りも求めないとは考えにくい。投資家は将来、配当や株式価値の上昇によって利益を得ようとする。
そのため新会社の目的の「サッカーを発展させる」に加えて「株主の為に利益を増やす」という目的までできてしまう。そのあとから生まれた目的に対してUEFA等が心配している。
新会社によって具体的に何が変わる可能性があるのか?

すぐに大会が変わってしまうと決まったわけではない。ただ、民間投資家が入ることで、将来的に次のような動きが強まる可能性がある。
試合数が増える
試合数が増えれば、放映権やチケット、スポンサー収益が格段に上がる一方で、選手の疲労やけがのリスクが格段に上がる。
ただでさえ近年のサッカーは怪我が多くなったのに、これ以上は危ない。
チケットがさらに高くなる
会社の利益を出すため、ワールドカップのチケットが今以上に高額になる可能性がある。
2026年の北中米ワールドカップですら高すぎて買えないという意見が多かったのに、それ以上になる可能性がある。そうなれば、本当に富裕層しか生で観戦できなくなる可能性がある。
スポンサー優先になる
大会方式等が、選手やサポーターよりも、放送局やスポンサーにとって都合のいい形になる可能性がある。
儲からない大会が後回しにされる
FIFAが主催している大会は、ワールドカップ以外にもたくさんある。年代別の大会やフットサルのワールドカップなどもFIFAが主催している。
いろいろな大会がるのに、利益の高い男子ワールドカップみたいな人気大会ばかりが優先されて、利益の少ない大会は後回しにされる可能性がある。
あくまでも現時点では可能性の話。ただ、一度株式を売ってしまうと、投資家のとの関係は長期間続く。だからこそ、売る前に慎重な話し合いが必要。
将来のお金を先に受け取る計画でもある

今回の株式売却をさらに簡単に言うと、「ワールドカップが将来稼ぐお金の一部を渡す代わりに、今すぐ大金を受け取る」という計画。
FIFAは株式を売却すると、最大で約42億ドル、日本円で6000億~7000億円をすぐに手に入れられる。
その代わり、ワールドカップ関連事業が将来生み出す利益の一部は、民間投資家のものになってしまう。しかも、上記で少し触れたフットサルワールドカップなどが、男子サッカーワールドカップのようにめちゃくちゃ盛り上がっても、その利益の一部は同様に民間投資家の物になってしまう。
42億ドルを今受け取ることと、将来のりえきを手放すこと。どっちが本当に得なのかは、長期的に考えないといけない。
「そもそも外からお金を集める必要があるのか?」という疑問

北中米カリブ海サッカー連盟のCONCACAFも、今回の計画を拒否している。
CONCACAFが疑問視しているのは、「FIFAには多額の蓄えがあるのに、なぜワールドカップ等の事業の株式を売る必要があるのか?」という点。
FIFAは大規模なワールドカップを開催し、巨額の収益を得ている。それなら、まずFIFA自身が持っているお金をサッカー発展に使えばいいのではないか、という意見。お金が無くて困っている会社が株式を売るなら理解できるが、十分なお金を持っているFIFAが、ワールドカップ関連事業を売ろうとしている。ここが大きな疑問として残っている。
勝手に話を進めたことも問題になっている

UEFAやCONCACAF、アジアサッカー連盟のAFCは、計画の内容だけでなく、FIFAの進め方も批判している。地域のサッカー連盟に対して、事前に十分な相談が無かったとされているから。
世界のサッカーを大きく変えるかもしれない計画なのに、関係団体が報道によって内容を知るような状態だった。
しかも、FIFAは加盟協会に対し、2026年9月19日までに計画への参加を判断するように求めた。数千億円を集める巨大な計画としては、期間が短すぎる。
UEFAは「重要な計画をなぜ急いで決めるのか、投資家とどんな計画を結ぶのか、将来、さらに株式を売る可能性はないのか」と疑問を持っている。
各国に30億円を配るのは賛成してもらうため?

FIFAは、加盟強化に最大2000曼ドル、約2000万ドル、約30億円を提供する案を出している。
小さな国のサッカー協会にとって、30億円はとてつもない大金。グラウンドや育成施設を作れるため、計画に賛成したくなるのも当然。
そのため、「お金を配ることで、加盟協会から賛成票を集めようとしているのではないか」という疑いも持たれている。
UEFAは本当にワールドカップに出ないのか?

現時点で、ヨーロッパ各国の不参加が完全に決まったわけではない。
UEFAの発表は「FIFAがこの計画を続ける限り、欧州の代表チームはFIFA主催大会に参加しない」という条件付きのボイコット。FIFAが計画を全面的に撤回すれば、ボイコットを避けられる可能性がある。
反対に、FIFAがこの計画を強行すれば、イングランド、スペイン、フランス、ドイツなどが、ワールドカップに出場しない事態も考えられる。欧州の強豪国がいないワールドカップは、大会としての魅力が大きく下がってしまう。しかも、代表チームだけではなくて、クラブワールドカップもヨーロッパのチームが不参加になる可能性がある。
そうなれば、放映権やスポンサーの価値も下がってしまうし、FIFAが投資家に売ろうとしている新会社の価値まで下がってしまう。ワールドカップでお金を集めようとした結果、ワールドカップそのものが壊れかねない状況になる。
UEFA以外も反対している
今回の計画に反対しているのはUEFAだけではない。
| 団体 | 現在の対応 |
|---|---|
| UEFA | 計画が続く限りボイコット |
| CONCACAF | 計画を拒否 |
| AFC | 強い懸念を表明 |
| FIFA | 株式を売って世界のサッカーに投資したい |
これはFIFAとUEFAだけのケンカではない。世界中のサッカー団体が、FIFAのやり方に疑問を持っている。
結局、FIFAは何をしようとしているのか?
ここまでの話を一言でまとめる。
FIFAは、ワールドカップ等の大会で将来稼ぐ利益の一部を投資家に渡す代わりに、今すぐ最大42億ドルを手に入れようとしている。
FIFAは、これで得たお金で世界のサッカーの発展に使うと説明している。
UEFAなどは「お金の使い道が良くても、ワールドカップを投資家に売る方法は認められない」と反対している。
まとめ
FIFA「FIFA主催大会の一部を売って、今すぐお金を作りたい」
UEFA「大会はお前だけの物じゃない。売るなら大会に出ない」
という対立。
さいごに:筆者の感想
俺はサッカー観戦が大好きで、普段から欧州リーグ、とくにラリーガとプレミアリーグはかなり見ている。ワールドカップもすべての試合を見逃し配信で見るほど楽しんだ。そんな中、このような対立の報道が出たから、普段はガジェットの情報を発信しているブログだけど、いてもたってもいられず記事にしてみた。
今回は確実にFIFAが悪い。FIFAはワールドカップを32ヶ国から48ヶ国に今回増やしたし、次は64ヶ国まで増やすかもしれないといわれてる。明らかに金儲けに走っているとしか思えない。48ヶ国に増えて面白い試合もあったけど、これがワールドカップの試合?みたいな内容の試合もたくさんあった。ラウンド32からのスタートになるから疲れるし、かなりばてている姿も見えた。俺的には、もう少し選手や出場チームファーストにしてほしいなと思う。
今回の件で、俺なりに調べてまとめてみたけど、間違っている部分があったら申し訳ない。
そして、内部のごたごたで半年以上ブログを休止していた。復活一発目がガジェットと関係ない内容で申し訳ない。ガジェットの投稿はこれからしていくし、過去にたくさんガジェットレビューをしているから、この記事を見てよかったと思った人は、他の記事も読んでくれたらうれしい。
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