
今回ご縁があって、SOUNDPEATS様からSOUNDPEATS Space Proをご提供いただいた。値段帯的にこのヘッドホンはエントリークラスのワイヤレスヘッドホンになる。正直俺の印象では、エントリークラスのワイヤレスヘッドホンはあまり好きではなかった。ただ、SOUNDPEATSといえばAir5 ProやH3といった2025年上半期のコスパモンスターを生み出したメーカーだったからとても気になっていた。ふたを開けてみればやはり、相変わらずのコスパの良さだったから詳しく解説していきたい。
ということで、「SOUNDPEATS Space Pro」を解説していくからワイヤレスヘッドホン選びの参考にしてほしい。
この記事の見出し(クリックで該当箇所に飛ぶ)
SOUNDPEATS Space Proのコンセプト

「Space Proは、SOUNDPEATSが”音の奥行きと臨場感”を極めるために生み出したワイヤレスヘッドホン。妥協のない音質設計と機能性で、日常も旅も“音”に没入できる至高の一台」というコンセプト。
”音の奥行きと臨場感”とあるようにかなり音質が良かった。さすがすぎる。
スペック

製品名 | Space Pro |
Bluetoothバージョン | 5.4 |
対応コーデック | SBC/AAC/LDAC |
再生時間 | 151時間 ※AAC、60%音量、正常モード |
ドライバー | φ40mm+10mm 同軸デュアルダイナミックドライバー |
充電方式 | USB Type-C |
急速充電 | 〇(5分=4時間) |
ノイズキャンセリング | 〇(最大-47dB) |
通話用(ENC)ノイズキャンセリング | 〇 |
マルチポイント | 〇 ※マルチポイントON時AAC接続 |
ゲームモード | 〇(77ms 低遅延) |
専用アプリ | PeatsAudio |
サイズ | 165.9×195.6×82.7mm |
重量 | 282g |
パッケージ内容 | ヘッドホン本体 Type-C充電ケーブル AUXオーディオケーブル 日本語取扱説明書 アプリガイドカード 収納袋 |
通常価格 | 8,980円 |
カラーバリエーション
ブラックとベージュの2色展開。


SOUNDPEATS Space Proの特徴
音の深さを感じさせる「同軸2ドライバー構成」

φ40mm+10mm同軸デュアルダイナミックドライバー搭載で、一般的なシングル構成では味わえない、低域の重厚感と中高域の繊細さの両立。
ワイヤレスでも有線でもHi-Res体験

LDACに対応していて、ワイヤレスでハイレゾを体験することができる。それでいて、有線接続もハイレゾに対応(付属のケーブル使用)。
Hi-Res Wireless/Hi-Res Audioダブル認証取得。
最大-47dBのアクティブノイズキャンセリング

ハイブリッドANC + 密閉型イヤーパッドで強力な遮音性を実現。
外音取り込み(パススルー)モード搭載で安全性と利便性も良い。
圧倒的!最大151時間再生&急速充電

1日1時間使用なら約5ヶ月充電不要(ANCオフ時)で、急ぎの時も5分の充電で4時間も再生が可能。
快適すぎて外したくない、疲れない装着感

プロテインレザー&メモリーフォームで耳に優しい設計。折りたたみ&軽量設計で持ち運びが楽。
VGP2025 SUMMER 金賞受賞

日本最大級のオーディオアワードでの評価が、音質と品質の証。
【音質】高解像度でクリア。価格から考えられない音質
音質なんだけど、かなり高解像度でどの音も盛ったような不自然さが無くクリアな音質。低価格帯のワイヤレスヘッドホンにありがちな、低音の迫力はあるけど、中高音域が埋もれたり突き刺さったりというようなことがない。そしてこの値段帯にある、イヤホンとそこまで変わらず、イヤホンでええやん感が全くない。しっかりヘッドホンである意味が分かるし、包み込まれてる感がある。分かる人には分かると思うんだけど、格安のワイヤレスヘッドホンの音質はワイヤレス感が強くて、それを消そうとしてドンシャリすぎるチューニングが多い。
だから、値段的にある程度の音質だろうなと予想していたんだけど、聴いてみたらこれほんまに1万円以下?っていう音質でびっくりしてる。
適応型EQはマスト

俺は基本的にイコライザーは使わず、製品本来の音が一番メーカーが目指してる音がして好き。同じSOUNDPEATSのH3というイヤホンの時は、イコライザーなしが好きだったんだけど、Space Proは適応型EQは使ったほうが良いというかマスト。
ノーマルで使うと、高音域がなぜかシャカシャカしたような感じになる。最初聴いたとき、解像度は高いけどアレ?こんなもん?みたいな感じになったんだけど、適応型EQに設定したとたんめちゃくちゃ音質が良くなった。シャカシャカ感が無くなって、解像度の高さはそのままになった。ただ、適応型EQだから人によって音は変わると思う。
【ノイズキャンセリング】値段にしてはかなり凄い
上を探せばもっとノイズキャンセリングが強いヘッドホンはたくさんあるけど、8980円でこれならかなり良い。低域や中高域のどれかが極端に苦手とかは無くて、全体的にノイズを消してくれる。音楽を聴きながら、ノイズキャンセリングをONにすると人の声は聞こえなくなる。
カフェで使ってみたけど、タイピングの音や騒音や声などは全く聞こえなかった。ノイズキャンセリングも優秀なんだけど、ノーマルモードですでにかなり遮音してくれているから、密閉型のイヤーパッドも優秀なんだと思う。
【外音取り込み】かなり優秀。ただ、自分の声はこもる
外音取り込みはかなり自然でホワイトノイズもあまり目立たなく優秀。だから、歩いてる時や外の音を聞きたいときはかなり便利。
ただし、会話をすると自分の声がかなりこもる。マイクで拾った音が反響してる感じもある。だから、会話時は外したほうが無難。
【有線接続】ワイヤレスのほうがなぜか音が良い


上記のようにType-CケーブルでもAUXでも有線接続してハイレゾで再生できるんだけど、なぜかかなり音が軽くなる。低音もかなり弱くなるし、音自体が小さくなる。これは俺のスマホ側の問題?
俺の考察ではあるんだけど、ワイヤレス状態のチューニングのほうがうまいのかもしれない。そして、有線接続時は適応型EQなどが使えないというのもあるのかもしれない。
ただし、しっかり音楽は聴けるから急にバッテリーが無くなった時の為に、外出時は有線ケーブルも持っていくのが良いかも。
【バッテリー】持ち良すぎ。急速充電も最高
記事を書いている間に試しに使ってみた。20時からLDACで使い始めて、2時まで音楽を再生し続けた。結果100%→90%に。6時間で10%減ることが分かった。ってことは、100%から0%まで60時間持つってこと?
そんな単純じゃないかもしれないけど、それくらいは本当に持つかもしれない。凄すぎる。
【装着感】かなり良い。そして軽いからあまり疲れない

プロテインレザー&メモリーフォームっていうので作られてるらしくて、かなり柔らかくて耳が疲れない。前述した通り、6時間つけっぱなしで作業をしたけど、耳が痛くならなかった。
そして、軽いから6時間では首は疲れなかった。SONYのWH-1000XM5を以前使ってたんだけど、2~3時間ほどで首が疲れてそれが原因で使用頻度が減ってしまった。Space Proなら使用頻度は上がりそう。
【マイク】品質がかなり良い
全然期待していなかったんだけど、マイク品質がかなり良い。正直びっくりした。同価格帯のイヤホンとは比べ物にならない。これはほかのヘッドホンでも同じなのかな?
イヤホンと違い本体がでかいからマイクもそれなりに大きいのが載せられてイヤホンより音質良くなるのかな?気になる。
下記でいろいろなイヤホンと比べてみたから参考にしてほしい。
【デザイン】派手すぎず結構好き


派手だったりいびつな形のヘッドホンがかなり嫌いなんだけど、Space Proはそこまでデザインが派手じゃないし、はめているときもこれぞヘッドホンというような見た目で結構好き。
ヘッドが90°回転するから、首掛け時正面にヘッドが来るのが良い。
装着時の見た目



【操作性】タッチじゃなくボタン操作でうれしい
タッチ操作はできない

俺はイヤホンでもそうなんだけど、タッチ操作より物理ボタンのほうが良いと思ってる。特にワイヤレスヘッドホンは、デカいため意図していないときに触れて反応してしまうのは嫌い。
右側

右側には上から音量ボタン、電源ボタンとある(その下は3.5mmプラグ差込口)。音量ボタンがあるのはかなり嬉しい。電源ボタンで再生停止なども可能で便利。
左側

ANCボタンが左側にあって、このボタンでノイズキャンセリングモード・ノーマルモード・外音取り込みモード(パススルー)を切り替えられる。
【持ち運び】軽量かつ折り畳みができるから便利

上記のように折りたたむことができるし、そもそもヘッドホン自体が軽量だからかなり持ち運びしやすい。
旅に行くときとかにかなり便利。
【ゲームモード】動画などに最適

AACでもLDACでもゲームモードを使わないと、動画はワンテンポ遅れる。だから、動画視聴はマストでゲームモードにするべき。
遅延は少なくなるけど、音ゲーなどは難しい。
残念な点
ここまでかなり褒めてきたけど、残念な点も存在する。
自分の声がこもる
前述はしたけど、外音取り込みで会話しても自分の声がかなりこもる。外音取り込みが結構良かっただけに勿体ないなとは思う。ただし、ヘッドホンを付けたまましゃべることは少ないと思うからそこまで気にする必要はないと思う。
有線接続時の音質があまりよくない
ワイヤレスだとかなり迫力があり音質良いんだけど、有線接続にすると低音の迫力も無くなるし、中高音も迫力がなくなる。音が軽くなる感じがある。
ただ、これは俺の再生環境の問題かもしれない。iPhoneやDAPとかだと変わるかも。とはいえ、Androidスマホだと音が悪くなるという事象はあったから注意が必要。
アプリでLDACとAACなどの切り替えができない

どこを探しても、LDACのON/OFFの選択画面が無い。同じメーカーのSOUNDPEATS H3はLDACのON/OFFがあった。マルチポイントをONにするとどうもAACに変わるみたい。そこでしか変更する方法が無いように見受けられる。

上記のようにマルチポイントをONにするとLDACがOFFになるみたい。別に支障はそこまでないんだけど、分かりにくいから今後のアップデートに期待。
【総評】8980円は安すぎ。コスパ良いヘッドホン探してるならSpace Pro。

なんといってもこの完成度で8980円はやばすぎ。H3もそうやったけど、SOUNDPEATSはかなりコスパ良い。正直音質にこだわりがある俺でさえ、この値段でこの音質なら十分すぎるどころか良すぎる。もちろん上を見たらもっと高級で音質の良いヘッドホンはあるんだけど、この音質があるなら当分これで良い、と思えるクオリティはある。
コスパ良いヘッドホンを探してたり、1万円以下で探してるならSpace Proを選んで間違いないと断言できる。
あと、今日外で使ってみたけど、夏にヘッドホンはマジで暑すぎて死にそうになる。みんな外で使うときは気を付けて!
下記に2025/7/31まで5%OFFクーポンコードがあるから、購入の際はぜひ活用してほしい。
商品URL
- ブラック:https://www.amazon.co.jp/dp/B0DQC7FSZX
- ベージュ:https://www.amazon.co.jp/dp/B0F1TPMNF8
- クーポンコード:SPSPACEP703
※クーポンコードは2025/07/31まで!
商品提供:SOUNDPEATS
ついでにこれもいっとく?
-
-
【SOUNDPEATS H3レビュー】素晴らしいコスパと完成度。1万円台では圧巻の音質
ずっと気になっていたSOUNDPEATS H3が手に入った。発売開始すぐに売り切れになり、再販してもすぐ売り切れ。評価は軒並み高い。そんなもんだから、めちゃくちゃ気になっていて、欲しなぁ~と思っていた ...
続きを見る
-
-
【SOUNDPEATS Air5 Pro】圧巻の完成度。1万円以下で圧倒的コスパのワイヤレスイヤホン
これまで1万円以下の完成度の高いワイヤレスイヤホンはEarfun Air Pro 4だったんだけど、今回SOUNDPEATSのイヤホンがその座を奪った。1万円以下では圧巻の完成度だし、圧倒的なコスパに ...
続きを見る
-
-
AACとLDACの音質差はある?ハイレゾコーデックの実力と注意点とは
よくネットを見ているとハイレゾコーデックは幻想。iPhoneのAACと何ら変わらないという意見をちらほら見かける。iPhoneしか使ったことがない人や、格安イヤホンしか使ったことがない人は体感しにくい ...
続きを見る
おすすめ記事(見てほしいやつ)
同じカテゴリー記事
【2025年】プライムデーで絶対買うべき!コスパ最強イヤホン7選
今回のプライムデーもかなりイヤホンが安くなってる。イヤホンの購入を検討しているけど、何を買えば良いか分からないという人に俺の勧めのコスパの良いイヤホンを紹介したい。 ということで、「プライムデーのコスパ最高のイヤホン」を紹介していくから購入の参考にしてほしい。 [sc name="midasimae"][/sc] 1万円以下のおすすめイヤホン SOUNDPEATS Air5 Pro 1万円以下で一番おすすめしたいイヤホンはSOUNDPEATS Air5 Proだ。このイヤホンは、とにかくノイズキャンセリン ...
【SOUNDPEATS Space Pro ワイヤレスヘッドホン】コスパ・音質ともに最高。ヘッドホンデビューに最適
今回ご縁があって、SOUNDPEATS様からSOUNDPEATS Space Proをご提供いただいた。値段帯的にこのヘッドホンはエントリークラスのワイヤレスヘッドホンになる。正直俺の印象では、エントリークラスのワイヤレスヘッドホンはあまり好きではなかった。ただ、SOUNDPEATSといえばAir5 ProやH3といった2025年上半期のコスパモンスターを生み出したメーカーだったからとても気になっていた。ふたを開けてみればやはり、相変わらずのコスパの良さだったから詳しく解説していきたい。 ということで、「 ...
AACとLDACの音質差はある?ハイレゾコーデックの実力と注意点とは
よくネットを見ているとハイレゾコーデックは幻想。iPhoneのAACと何ら変わらないという意見をちらほら見かける。iPhoneしか使ったことがない人や、格安イヤホンしか使ったことがない人は体感しにくい部分はある。とはいえ、違いが無ければハイレゾコーデックは開発されるわけがない。 ということで「AACとLDACの音質差はある?ハイレゾコーデックの実力と注意点とは」という題で進めていくから参考にしてほしい。 [sc name="midasimae"][/sc] 【結論】違いはあるが、場合によっては分からない ...
1万円台で最強はどっち?Soundcore Liberty 5とSOUNDPEATS H3を徹底比較!【ワイヤレスイヤホン】
現在ワイヤレスイヤホンはかなり完成度が高くなっている。その中でも、1万円台のワイヤレスイヤホンの伸びがすごくて、完成度が高くコスパの良いイヤホンが増えてきた。そんな中、1万円台で人気のある「Soundcore Liberty 5」と「SOUNDPEATS H3」どちらのほうが良いの?とかどっちを買おうか決められない。って人に手を差し伸べたい。 ということで、「Soundcore Liberty 5」と「SOUNDPEATS H3」の比較を行っていくからワイヤレスイヤホン選びの参考にしてほしい。 [sc n ...
【SOUNDPEATS H3レビュー】素晴らしいコスパと完成度。1万円台では圧巻の音質
ずっと気になっていたSOUNDPEATS H3が手に入った。発売開始すぐに売り切れになり、再販してもすぐ売り切れ。評価は軒並み高い。そんなもんだから、めちゃくちゃ気になっていて、欲しなぁ~と思っていたが、この度手に入った。だから、手に入らなかったけど気になっていたり、再入荷の際に買おうと思ってる人の手助けになりたい。 ということで、「SOUNDPEATS H3」のレビューをしていくから参考にしてほしい。 [sc name="midasimae"][/sc] 【結論】1万5000円とは思えない音質。音楽を聴 ...