
以前Galaxy Z Fold7をSAMSUNGさんからサンプルをお借りしてレビューしたんだけど、サンプルを返却する際にSAMSUNGさんからGalaxy Z Flip7はどうですか?と提案を受けた。俺は横折りの折り畳みスマホは画面がでかくなるから差別化できているなと感じていた。しかし、縦折りの折り畳みスマホは魅力を感じていなかった。ただ、提案していただいたのと、偏見はダメだと思ったから1週間以上使ってみた。俺の縦折りスマホのイメージが良くなったのかも合わせて読んでもらえたらうれしい。
ということで「Galaxy Z Flip7」をレビューしてくからスマホ選びの参考にしてほしい。
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Galaxy Z Flip7の特徴

Galaxy Z Flip7の特徴は下記。
- カバーディスプレイの巨大化
- カバーディスプレイが120Hzに対応
- 6.9インチ188g
- Exynos 2500
- 0.4mm薄型化
最大の特徴は、カバーディスプレイの進化。カバーディスプレイは前作のZ Flip6の3.4インチから4.1インチの0.7インチ巨大化した。カバーディスプレイのベゼルは狭くかなりギリギリまで画面が来ている。そして、前作のZ Flip6のカバーディスプレイはリフレッシュレートが60Hzしか対応していなかったが、今回は120Hzに対応した。縦折りスマホのカバーディスプレイとしては圧倒的完成度で、かなり近未来感を味わえる。
ただし、S25より全体的にスペックが低いZ Flip7に16万円も出せるかが障壁になる。
そもそも縦折りスマホは強みが少ない

まず最初にだけど、俺が縦折りスマホに期待していない理由は、スマホを縦に折っただけでそれ以上がないから。横折りスマホは普段は普通のスマホサイズだが、大きく表示したい場合に横開きをして画面領域を増やすことができる。タブレット並みの画面サイズをスマホ一台で完結できるメリットがある。
しかし、縦折りスマホはただ小さくなるだけ。もちろんコンパクトに持つ運べるというメリットはあるがそれ以外が弱い。ポケットが浅い人だったり、ポーチに入れて持ち運びたい人には良いかもしれないが、それ以外の強みがあまりない。
そういった理由で、色物のスマホではあるんだけど、折りたためる以外が弱くなってしまっている。
【スペック】Galaxy Z Flip7のカタログ値

Galaxyの話に戻す。Galaxy Z Flip7のスペックは下記。同メーカーのAndroidスマホの頂点で圧倒的完成度のGalaxy S25を並べてみる。
項目 | Galaxy Z Flip7 | Galaxy S25 |
---|---|---|
メインディスプレイ | 6.9インチ(最大120Hz) | 6.2インチ(最大120Hz) |
カバーディスプレイ | 4.1インチ | ー |
解像度 | 2520 x 1080 | 2340 x 1080 |
SOC | Exynos 2500 | Snapdragon 8 Elite for Galaxy |
メモリ | 12GB | 12GB |
ストレージ | 256GB/512GB | 256GB/512GB |
背面カメラ | メイン:48MP 超広角:12MP | メイン:50MP 超広角:12MP 望遠:10MP |
バッテリー | 4300mAh | 4000mAh |
セキュリティ | 顔認証/指紋認証 | 顔認証/指紋認証 |
サイズ | 約166.7mm×約75.2mm×約6.5mm | 約146.9mm×約70.5mm×約7.2mm |
重量 | 188g | 162g |
おサイフ | 〇 | 〇 |
防水防塵 | IP48 | IP68 |
デュアルシム | nanoSim × eSim | nanoSim × eSim |
価格 | 256GB:164,800円 512GB:182,900円 | 256GB:129,000円 256GB:147,000円 |
どっちも立ち位置が違うスマホだから比較としては良くないかもだけど、Z Flip7のほうが全体的な性能は低く、値段は高額とだけ思ってほしい。
それだけの値段を縦折りに出す価値を感じれるかが大事になってくる。
【ベンチマーク】Galaxy Z Flip7はAntutu150万点

Galaxy Z Flip7はSoCがSnapdragonではなく、Exynos 2500を搭載。Antutuは150万点とハイエンド端末で言えば見劣りはするが150万点もあれば普段使いで困ることはほとんどない。重たいゲームでも設定次第で遊ぶことはできる。
前作のZ Flip6はSnapdragon 8 Gen 3を搭載していて130万点だった。そのことから20万点ほど性能が上がっている。ただ、体感できるほどの差ではないと思っておいてほしい。
【重量】Galaxy Z Flip7は188g/4300mAh

6.9インチの大画面かつ4300mAhを搭載していて191gはなかなか頑張っていると思う。

前作のZ Flip6はバッテリーサイズが小さいだけあって少し軽い。ただ、持って比べてみた感じでは違いは分からない。
Galaxy Z Flip7のカタログ値では、連続動画再生は最長31時間になっていて、Galaxy Z Flip6の連続動画再生は最長23時間になっている。ここからも分かるように結構バッテリー持ちは違う。使っていた体感もZ Flip6のバッテリーの減りは早く感じたけど、Z Flip7は結構長持ちするなという印象。
300mAhしか増えてなく、重量もほぼ変わらないのにこれだけ持つようになってるのは、さすがのSAMSUNGといった印象。Exynos2500の消費電力が低いんだと思う。
Galaxy Z Flip7のボディはかなりかっこいい
閉じた状態




開いた状態




Flip6の外観と比較






外観のデザインは圧倒的にZ Flip7のほうが好み。全体的に高級感が上がっていて、洗練されたデザインになった。特に分かりやすいのがヒンジ部分。横折りのGalaxy Z Fold7でも感じたことだけど、7シリーズのヒンジ部分はかなりかっこいい。このあたりのビルドクオリティの手の抜かなさはさすがSAMSUNGだなと感じることができる。
Galaxy Z Flip7はカバーディスプレイが大幅進化

前作のZ Flip6との大きな差はカバーディスプレイ。前作より0.7インチもサイズが上がりベゼルはかなり薄く、カメラの縁ギリギリまでディスプレイになっている。これはかなりテンションが上がる。
そして、リフレッシュレートが120Hzに対応したことで滑らかさがかなり上がり、使い心地がかなり上がった。

上記のZ Flip6のカバーディスプレイと比べてもかなりの違いが分かると思う。ベゼルの太さが全然違う。とはいえ、Z Flip6もかなり使いやすいけどね。
Galaxy Z Flip7のカメラ
カメラは前作のZ Flip6とはそこまで変わっていない。解像度も上がっていないからカメラで選ぶならどっちでも良いと思う。
前作のZ Flip6と比較してみる。
4:3撮影(広角)


4:3 50MP(広角)


16:9(広角)


16:9 50MP(広角)


4:3(超広角)


16:9(超広角)


上記のようにカメラはほとんど変わらない。
Z Flip6との違いはカバーディスプレイ
処理性能が上がっているとか、バッテリー持ちが良くなっているとかはあるんだけど、大きな違いはカバーディスプレイ。逆に言えば、ここくらいしか違いが無いから、安く買えるならGalaxy Z Flip6でも良いかも。
握り心地は、横幅が狭いGalaxy Z Flip6のほうが良いとおもったから、前作を買う選択もかなりあり。
俺はやっぱり縦折りスマホはいまいち

カバーディスプレイの進化は素晴らしんだけど、俺はカバーディスプレイを使いこなせなかった。音楽プレーヤーとしてくらいしか使わない。通知を見るのもスマートウォッチで確認してしまうからカバーディスプレイの良さを活かせれない。
そして元も子もないんだけど、開閉がめんどくさくてずっと開けた状態で使うようになってしまった。現代は何をするのもスマホを使うから、そのたびに開閉するのはマジで煩わしい。
そういう理由で、縦折りスマホの良くないイメージを払拭できなかった。でも、今回サンプルをお借りできて、俺の知識が上がったからSAMSUNGさんには感謝しかない。
こんな人におすすめ
- 小さく持ち運びたい
- デカいカバーディスプレイが使いたい
- 人と違うスマホを持ちたい
上記のような人は購入して正解だと思う。俺には縦折りスマホは合わなかっただけで、完成度は折り畳みスマホの中ではかなり高いから。
Galaxy S25のほうがほとんどの人におすすめはできるけど、あまり人と被らないし、所有欲は結構満たしてくれるかも。気になっている人は家電量販店などで実機を触ってみて検討することを強くおすすめする。
Galaxy Z Flip7 購入リンク
サンプル提供:Samsung
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