
Appleが新型iPad miniを発表した。今回の変更点はかなり大きい。ディスプレイは8.5インチのOLED(有機EL)になり、チップはA20 Proを搭載する。さらにIP67の防水防塵にも対応した。IP67はiPadとして初めての搭載だ。
日本のWi-Fiモデルの価格は11万9800円(税込)から。10月29日に予約が始まり、11月6日に発売される予定だ。
小さいiPadが欲しい人にとって、iPad miniは実質ほぼ唯一の選択肢だ。そのminiに有機ELと防水が加わったから、気になってる人は多いと思う。ただ、ストレージ容量によって選べる仕様やCPU構成が変わる点もある。だから、購入を検討してる人に向けて解説したい。
ということで、新型iPad miniの特徴を解説していくから購入の参考にしてほしい。
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【ディスプレイ】8.5インチOLEDを搭載。326ppiの高精細パネル

一番の変更点はディスプレイだ。8.5インチのSuper Retina XDRディスプレイで、パネルはOLED。解像度は2316×1512、画素密度は326ppiになる。
色域は広色域のP3に対応し、反射防止コーティングも施されている。明るさはAppleの公称でSDR最大600ニトだ。
8インチ台のタブレットは、電子書籍や漫画、動画視聴、SNSといった手元で見る使い方が中心になる。画面との距離が近いからこそ、326ppiの精細さは文字や線の細かいコンテンツで効いてくる。有機ELになったことで、黒を引き締めて表示できるのも動画や暗めの映像を見る人には大きい。
そして、ここは購入前に押さえておきたい。反射を抑えるナノテクスチャガラスはオプション扱いで、選べるのは256GBモデルと512GBモデルだけだ。128GBモデルでは選択できない。照明の映り込みを減らしたい人や、明るい場所で使うことが多い人は、ストレージ容量とセットで考える必要がある。
スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 製品名 | iPad mini |
| 重量(Wi-Fi) | 0.56 pound (255 grams) |
| 重量(Wi-Fi + Cellular) | 0.58 pound (263 grams) |
| ディスプレイ | 8.5″ |
| ディスプレイパネル | OLED |
| ディスプレイ解像度 | 2316-by-1512 resolution at 326 ppi |
| ナノテクスチャガラス | Nano-texture display glass option on 256GB and 512GB models |
| 防水防塵 | Rated IP67 (maximum depth of 1 meter up to 30 minutes) under IEC standard 60529 |
| チップ | A20 Pro chip |
| CPU(128GB・256GB) | 5-core CPU with 2 super cores and 3 efficiency cores |
| CPU(512GB) | 6-core CPU with 2 super cores and 4 efficiency cores |
| カメラ | 12MP Wide camera, ƒ/1.8 aperture |
| 端子 | USB‑C connector |
【防水防塵】IP67に対応。水回りや屋外で気を使わずに済む
新型iPad miniはIP67の防水防塵に対応する。条件はIEC規格60529に基づくもので、Appleの公称で最大水深1メートル・最大30分だ。
IP67は、粉じんの侵入を防ぐ最高等級と、一時的な水没に耐える防水性能を組み合わせた等級になる。iPadはこれまで防水性能をうたうモデルがなかったから、ここはminiの性格を変える進化だと思う。
普段の使い方で言えば、キッチンでレシピを表示したまま料理する、雨の日に屋外で地図を見る、子どもに渡して飲み物をこぼされる、といった場面で気を使う度合いが下がる。8インチ台は持ち歩いて色んな場所で使うサイズだから、防水との相性はかなり良い。
とはいえ、IP67はあくまで規格上の試験条件での等級だ。水深1メートル・30分という条件を超える使い方を前提にするものではないから、そこは理解しておいてほしい。
【チップ】A20 Proを搭載。ストレージ容量でCPUコア数が変わる

チップはA20 Proを搭載する。ただし、CPU構成はストレージ容量で違う。
128GBモデルと256GBモデルは5コアCPUで、内訳は2つのスーパーコアと3つの高効率コア。512GBモデルは6コアCPUで、2つのスーパーコアと4つの高効率コアになる。GPUはどの容量も7コアで共通だ。
つまり、スーパーコアの数とGPUは全モデル同じで、512GBモデルだけ高効率コアが1つ多い構成になる。重い処理の核になる部分は共通だから、容量の小さいモデルを選んでも基本的な性格は大きく変わらないと考えていい。
これを踏まえると、選び方はシンプルだ。動画や漫画を大量に保存したい人、写真や作業データを本体に置いておきたい人は512GBを選べば、容量と高効率コアの両方を手に入れられる。逆に、配信サービス中心で保存データが少ないなら、128GBや256GBで十分という判断もできる。ナノテクスチャガラスが欲しい場合は256GB以上が条件になるから、この3つの要素をまとめて考えるのがおすすめだ。
【本体・端子】Wi-Fiモデルは255g。USB-C搭載で持ち歩きやすい

重量はWi-Fiモデルが255g、Wi-Fi + Cellularモデルが263gだ。どちらもAppleの公表値になる。
8.5インチの画面に有機EL、防水まで載せてこの重さに収まっているのは、片手で持って読書や動画を楽しむ使い方にとってかなり重要。寝転がって使う時間が長い人ほど、この軽さの恩恵は大きいと思う。
端子はUSB-Cを搭載する。充電ケーブルをスマホやPCと共通化しやすいし、USB-C対応の周辺機器もつなげられる。
カメラは12MPの広角カメラで、F値は1.8。デジタルズームは最大5倍だ。書類やホワイトボードを撮って残す、といった用途には十分な構成になっている。
オーディオは、AppleがAcoustic Displayと呼ぶ仕組みを使ったステレオ出力に対応する。動画視聴が多いタブレットだから、本体だけでステレオ再生できるのはありがたいポイントだ。
【まとめ】どんな人の選択肢になるか

新型iPad miniは、8.5インチのOLED、A20 Pro、IP67防水という大きな変更が入ったモデルだ。日本のWi-Fiモデルは11万9800円(税込)からで、10月29日予約開始、11月6日発売予定になる。
正直、価格は安くない。ただ、Wi-Fiモデルで255gの軽さに有機ELと防水が加わったことで、電子書籍・漫画・動画を手元でじっくり見る人や、キッチンや屋外など水を気にする場所でも使いたい人には、かなり刺さる構成になった。
選ぶときのポイントはストレージ容量だ。ナノテクスチャガラスは256GBと512GBだけ、512GBは高効率コアが1つ多い6コアCPUになる。保存したいデータ量と、映り込み対策が必要かどうかで容量を決めると失敗しにくいと思う。小さくて高精細、しかも水に強いタブレットが欲しいなら、チェックしておいて損はない一台だ。
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