
XGIMIが2026年10月30日、「Elfin Flip」シリーズの新モデル「Elfin Flip Pro (New)」を同日発売すると発表した。2024年発売の前モデル「Elfin Flip Pro」をベースに、光源を日亜化学工業製のRGB 3色レーザーへ変更し、明るさを1,000 ISOルーメンに高めたモデルだ。価格は税込99,800円で、XGIMI公式サイト、Amazon、楽天市場、家電量販店などで順次販売される。
Elfin Flipシリーズの魅力は、スタンドと本体が一体になったジンバル構造と、本棚に収まる薄さ。今回はそこに3色レーザーという中身の変化が加わった。見た目のコンセプトはそのままに光源が変わったから、どこが変わって普段の使い方にどう効くのか、気になっている人は多いと思う。
この記事はメーカー公式の仕様にもとづいて整理する。光源と明るさ、設置の自由度、音と接続、価格の順に解説していくから、プロジェクター選びの参考にしてほしい。
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【光源・明るさ】日亜化学工業製の3色レーザーで1,000 ISOルーメン
今回の一番の変更点は光源だ。日亜化学工業製のRGB 3色レーザー光源を搭載する。赤・緑・青をそれぞれレーザーで出す方式で、XGIMIはこの光源を映像の核として打ち出している。
明るさはメーカー公称で1,000 ISOルーメン。XGIMIは夜だけでなく、さまざまな室内環境で視聴できる明るさとしている。ISOルーメンは国際規格にもとづく表記だから、独自基準の数値よりも他機種と比べやすい。
コントラストはメーカー公称でダイナミックコントラスト比10,000:1。XGIMIは暗いシーンの階調を描き出し、黒つぶれを抑えるとしている。
普段の使い方で考えると、明るさが効くのは部屋を真っ暗にできない時間帯だ。夕方にカーテンを閉めて少し映画を見たい、照明を落としきらずに家族とYouTubeを流したい、という場面で余裕が生まれる。完全な暗室を作れない一般的なリビングや寝室で使う人ほど、1,000 ISOルーメンという数値の意味は大きいと思う。
スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 製品名 | XGIMI Elfin Flip Pro (New) |
| 光源 | RGB 3色レーザー光源 |
| 明るさ | 1,000 ISOルーメン |
| ダイナミックコントラスト比 | 10,000:1 |
| OS/スマートTV | Google TV |
| ジンバル角度 | 150° |
| 厚さ | 7.5cm |
| 重量 | 約1.33kg |
| スピーカー | 2×3W |
| 音声デコード | Dolby AudioおよびDolby Digital Plus |
| 接続端子 | 120W DC IN ×1 USB 2.0×1 HDMI (ARC)×1 |
| 無線接続 | Wi-Fi 5 Bluetooth 5.1 |
| 騒音 | 28dB以下 |
| 投射比 | 1.2:1 |
| 画面サイズ | 40~200インチ |
【設置】150°ジンバルと厚さ7.5cmで「しまえる」プロジェクター

本体はスタンドと一体化した150°ジンバル構造を採用する。特別な設置器具を用意しなくても、首を振るように角度を変えて壁にも天井にも投影できる。
これは寝室で使う人にかなり効く。ベッドに寝転んだまま天井に映すスタイルが、三脚や天吊り金具なしで成立するからだ。リビングでは壁、寝室では天井と、部屋を移るたびに台を用意し直す必要もない。
厚さは7.5cm、重さは約1.33kg。本1冊ほどの薄さだから、使わないときは本棚にそのまま立てて収納できる。プロジェクターは出しっぱなしにすると場所を取るし、しまうと出すのが面倒になって結局使わなくなりがち。収納と取り出しのハードルが低いのは、毎日気軽に使ううえで地味に大事なポイントだ。
投射比は1.2:1で、投影サイズは40〜200インチに対応する。投射比1.2:1は、映したい画面の横幅の1.2倍の距離が必要という意味。例えば横幅2mの画面なら、壁から約2.4m離せばいい計算になる。6畳〜8畳くらいの部屋でも、壁際の棚に置いて反対側の壁へ大きめに映す使い方がしやすい。購入前に、置きたい場所から壁までの距離を測っておくとサイズのイメージが掴める。
【スマート機能・音】Google TV搭載で本体だけで配信サービスが見られる

OSはGoogle TVを搭載する。Netflix、YouTube、Amazon Prime Videoなどの動画配信サービスを、スマホやPCをつながずに本体だけで視聴できる。
プロジェクターで面倒なのは、見るたびにスティック型の端末やケーブルを用意すること。Google TVが入っていれば、電源を入れてアプリを開くだけで済む。天井投影で寝る前に動画を流すような使い方では、ケーブルが少ないこと自体がメリットになる。
スピーカーはXGIMI SOUNDの2×3Wを搭載し、Dolby AudioとDolby Digital Plusのデコードに対応する。配信サービスのDolby Digital Plus音声を本体でそのまま扱えるから、外部スピーカーを用意しなくても完結しやすい構成だ。
動作音はメーカー公称で28dB以下。XGIMIは冷却設計によって静音性を実現したとしている。寝室のように静かな環境で使うことが多い製品だから、ファンの音が小さいことは重要。正直、映像の数値より先にここを気にする人もいると思う。
【接続】HDMIは1基。外部機器をつなぐ人は端子構成を確認しておきたい
有線端子は120W DC IN×1、USB 2.0×1、HDMI(ARC)×1の構成だ。無線はWi-Fi 5とBluetooth 5.1に対応する。
ここで押さえておきたいのが、HDMIが1基だけという点。ゲーム機とブルーレイレコーダーを両方つなぎっぱなしにしたい人は、そのままでは同時に接続できない。複数の機器を使い分けるなら、HDMI切替器を用意するか、都度差し替える前提で考える必要がある。
とはいえ、配信サービス中心ならGoogle TVだけで完結するから、HDMIは使うときだけゲーム機やPCを挿す、という割り切りも十分ありだ。HDMIはARC対応なので、音をもっと強化したくなったときに対応するサウンド機器と組み合わせる選択肢も残る。
電源は120WのDC IN端子から取る構成。設置場所を決めるときは、コンセントの位置と電源ケーブルの取り回しもあわせて考えておくと迷わない。
【価格】税込99,800円。10万円を切る3色レーザー機という立ち位置

価格は税込99,800円だ。XGIMI公式サイト、Amazon、楽天市場、家電量販店などで順次販売される。
10万円近い価格は、プロジェクターとして決して安くはない。ただ、3色レーザー光源、1,000 ISOルーメン、Google TV、天井投影できるジンバル構造、本棚に収まる薄さまでを1台にまとめていることを考えると、狙いははっきりしている。高性能な据え置き機を部屋に固定するより、生活空間に溶け込ませて気軽に使い倒したい人向けの製品だ。
俺が注目しているのは、前モデルの持ち味だった設置の手軽さを崩さず、光源という中身で勝負してきた点。形を変えずに明るさを上げたのは、日常使いのプロジェクターとして筋のいいアップデートだと思う。
なお、XGIMIは同日にエントリーモデル「Nova Air」も発売しているが、こちらは別製品だ。予算を抑えたい人はそちらと比べるのもいい。
【まとめ】どんな人の選択肢になるか

Elfin Flip Pro (New)は、日亜化学工業製のRGB 3色レーザー光源で1,000 ISOルーメン(メーカー公称)を実現しつつ、150°ジンバル一体型デザインと厚さ7.5cmの薄型ボディを両立したプロジェクターだ。Google TVを搭載し、2×3WスピーカーとDolby Audio、Dolby Digital Plusのデコードにも対応するから、本体だけで配信サービスの視聴が完結する。
向いているのは、完全な暗室を作れないリビングや寝室で使いたい人、寝転んで天井に映したい人、使わないときは本棚にしまっておきたい人。投射比1.2:1で40〜200インチに対応するから、一般的な部屋で大画面を作りやすい。
一方、HDMIは1基なので、ゲーム機やレコーダーを複数つなぎっぱなしにしたい人は接続方法を考えておく必要がある。価格は税込99,800円。設置の自由度と明るさを1台で手に入れたい人は、候補に入れて損はない一台だと思う。
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