
オーディオテクニカが、フラッグシップ完全ワイヤレスイヤホン「ATH-TWX9MK3」を11月20日(金)に発売する。2026年11月5日付の公式ニュースで発表された。
目玉は、装着状態に合わせてノイズキャンセリングを自動で最適化する「フィット・アダプティブ」。さらに新ドライバー「Pure Motion Driver Gen2」とコーデックLHDC-V5を組み合わせ、音の再現性と伝送の両方を強化している。
フラッグシップの完全ワイヤレスは、音質だけでなくノイキャンや電池持ちも含めた総合力で選ぶ価格帯。だからこそ、どこが新しくなったのかを押さえておきたい。ということで、メーカー公式の仕様をもとに「ATH-TWX9MK3」の特徴を整理していくから、イヤホン選びの参考にしてほしい。
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【ノイズキャンセリング】装着状態に合わせて自動で最適化する「フィット・アダプティブ」を新搭載

ATH-TWX9MK3は、新しいアクティブノイズキャンセリング「フィット・アダプティブ」を搭載する。メーカーは、装着状態に応じてノイズキャンセリングが自動で最適化されるとしている。
イヤホンの収まり方は、毎回まったく同じにはならない。耳への入れ方が少し浅かったり、動いているうちに角度が変わったりするのは普通のこと。ノイキャンの効き方は耳との密閉具合に左右されやすいから、装着状態を前提に調整する仕組みは理にかなっている。
普段の使い方で言えば、付けるたびに入れ直して効き具合を探る手間を減らせるのがポイント。通勤中にサッと付けて、そのまま音楽を聴き始める使い方と相性がいい。
さらに、プリセットのノイズキャンセリングモードとしてTransit、Outdoor、Indoorの3種類を用意する。名前のとおり、移動中・屋外・屋内といったシーンに合わせて選べる構成だ。
電車やバスで移動するときはTransit、街を歩くときはOutdoor、カフェや自宅で作業するときはIndoorと、場所ごとに切り替えられる。自動の最適化とシーン別のモードを両方持っているから、装着の差はイヤホン側に任せつつ、環境に合わせた設定は自分で選ぶという使い分けができる。
設定まわりは専用アプリ「Connect」に対応し、サウンドスケープ機能も用意されている。俺としては、ノイキャンは強さだけでなく場面に合わせて扱いやすいかが大事だと思っているから、この方向性は素直に良いと思う。
スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 製品名 | ATH-TWX9MK3 |
| ドライバー | Pure Motion Driver™ Gen2 |
| コーデック | LHDC-V5 |
| ノイズキャンセリング | フィット・アダプティブ |
| アプリ | Connect |
| 対応コーデック・高音質伝送 | LHDC-V5 |
| イヤホン単体の再生時間・ANC OFF | 最大15時間 |
| イヤホン単体の再生時間・ANC ON | 11時間 |
| 充電ケース併用時の再生時間・ANC OFF | 最大45時間 |
| 充電ケース併用時の再生時間・ANC ON | 33時間 |
| ノイズキャンセリングのプリセット | Transit、Outdoor、Indoor |
| ノイズキャンセリングモード | Transit、Outdoor、Indoor |
| 再生時間(イヤホン単体・NC OFF) | 最大15時間 |
| 再生時間(イヤホン単体・NC ON) | 11時間 |
| 再生時間(ケース併用・NC OFF) | 最大45時間 |
| 再生時間(ケース併用・NC ON) | 33時間 |
【ドライバー・コーデック】Pure Motion Driver Gen2とLHDC-V5で高解像度再生に照準

音の要になるドライバーには、新開発の「Pure Motion Driver Gen2」を搭載する。ベリリウムコーティングを採用し、メーカーは過渡特性と収束速度をさらに向上させたとしている。
過渡特性は、音の立ち上がりにどれだけ素早く反応できるかの指標。収束速度は、鳴らした音をどれだけ早く止められるかに関わる。どちらも、音の輪郭や余韻の切れ方に影響する要素だ。
たとえばドラムのアタックやピアノの打鍵、細かく刻むギターのように、音が次々に立ち上がって消えていく曲で効いてくる部分。音が重なって団子になりにくい方向の改良と言える。
コーデックはLHDC-V5に対応する。オーディオテクニカの発表では、このPure Motion Driver Gen2とLHDC-V5の組み合わせで、メーカー公称で最大192kHz/24bitのワイヤレス伝送に対応するとしている。
ただ、ここは買う前に押さえておきたい条件がある。LHDC-V5で接続するには、イヤホンだけでなく送り出し側のスマホやプレーヤーもLHDC-V5に対応している必要がある。Bluetoothのコーデックは送受信の両方が対応して初めて使えるから、高解像度の伝送を目当てにするなら、手持ちの端末がLHDC-V5に対応しているかを先にチェックしておいてほしい。
とはいえ、対応端末を持っている人にとっては、ワイヤレスでもハイレゾ音源の情報量を活かしやすい構成になっている。ドライバーとコーデックの両方を新しくしてきたあたりに、フラッグシップとしての狙いがはっきり出ている。
【バッテリー】ANCオンでもイヤホン単体11時間、ケース併用で33時間

バッテリーは、メーカー公称でイヤホン単体最大15時間(ノイズキャンセリングOFF時)、11時間(ノイズキャンセリングON時)。充電ケース併用時は最大45時間(OFF時)、33時間(ON時)の再生が可能だ。
フラッグシップはノイキャンをオンにして使う時間が長くなりがちだから、ON時の数字を基準に見るのが現実的。単体11時間なら、通勤・通学の往復に仕事中の作業用BGMを足しても、1日の中で一度もケースに戻さずに済む計算になる。
ケース併用で33時間あるから、毎日数時間使う程度なら、ケースの充電は数日に一度で回せる。出張や旅行で充電の機会が限られる場面でも、ケースごと持っていけば余裕を持たせやすい。
なお、これらはメーカー公称の最大値で、実際の再生時間は音量や使い方によって変わる。それでも、ノイキャンを使いながら長時間聴けるだけの容量を確保している点は、毎日持ち歩くメインのイヤホンとして見たときに大きい。
【発売・価格・カラー】11月20日発売、ブラックとベージュの2色。ヘッドフォン祭で初公開


ATH-TWX9MK3の発売日は2026年11月20日(金)。価格はオープン価格で、Stereo Sound ONLINEは公式オンラインストアでの価格を税込41,800円と報じている。
4万円前後は、各社のフラッグシップ完全ワイヤレスが並ぶ価格帯。その中でATH-TWX9MK3は、装着状態に合わせて最適化するノイキャン、LHDC-V5による高解像度伝送、ANCオンで単体11時間のバッテリーという組み合わせで勝負する。
カラーはブラック(BK)とベージュ(BG)の2色。落ち着いた定番色と、柔らかい印象の明るめの色から選べる。
また、発売に先立って11月7日開催の「秋のヘッドフォン祭 2026」で初公開され、試聴できる予定になっている。4万円クラスのイヤホンは装着感や音の好みが購入の決め手になるから、会場に行ける人は自分の耳で確かめられるいい機会だと思う。
【まとめ】どんな人の選択肢になるか

ATH-TWX9MK3は、装着状態に合わせて自動で最適化するANC「フィット・アダプティブ」と、Transit・Outdoor・Indoorの3つのプリセットで、移動中から屋内まで場面ごとにノイキャンを扱いやすくしたフラッグシップだ。
音の面では、ベリリウムコーティングのPure Motion Driver Gen2とLHDC-V5を組み合わせ、メーカー公称で最大192kHz/24bitの伝送に対応する。ただし、LHDC-V5を活かすには送り出し側の端末も対応している必要があるから、ここは購入前にチェックしておいてほしい。
バッテリーはメーカー公称でANCオン時に単体11時間、ケース併用33時間。通勤から作業用まで1日通して使う人にも向く。
LHDC-V5対応のスマホやプレーヤーを持っていて、ワイヤレスでもハイレゾ音源を楽しみたい人。そして、ノイキャンを毎日長時間使うメインのイヤホンを探している人。そういう人にとって、ATH-TWX9MK3は候補に入れておきたい一台だと俺は思う。発売は11月20日だ。
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